外壁タイルは、石や土、粘土を千度以上の高温で焼き固めた焼き物で、最初のコストがかかるというイメージがあります。見た目も豪華なだけではなく、丈夫で長持ちします。耐用年数はおよそ30年と言われています。
とは、言うものの、タイルはモルタルと共に構成されているので、やはり定期的なメンテナンスを要します。
外壁タイルは部分的の補修、また下地のみ補修、汚れた箇所のみ塗り替え、汚れから守るための保護塗料を塗るなど、メンテナンス方法も幅広くあります。
初期費用を抑えたサイディングなど、耐用年数が10年と言われている事を考えると、外壁タイルの初期費用の差はそれほど大きな問題にはならないのかも知れませんね。
打診棒でタイルの浮きや剥離のチェックをしています。丸い先端でなぞったり、叩いたりするとその箇所だけ音が違うので分かる。というものです。
タイルの浮きが確認できた箇所を埋めるためのピンニング工法で補修します。部分的なメンテナンスができるというメリットの一つです。
エポキシ樹脂という接着剤や塗料と組み合わさることで、それらの機能が更に向上する強化剤を注入します。
注入口を振動ドリルで開ける。
注入口をキレイな状態にします。
エポキシ樹脂を注入します。
ステンレスのピンを挿して穴を埋めます。
完了です。
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また破損している箇所のみタイルを張替えるという部分メンテナンスも有効です。
破損している箇所をはつります。
豪華に見えるタイル張りの外観は、初期費用が高いので後々のメンテナンスのコストも高くなるのでは?と思いがちですが、部分的なメンテナンスでコストを抑えられる、また施工(シール部分や平行面の防水など)さえしっかりしていれば地震にも強く丈夫で耐用年数も約30年と長持ちです。メリットが豊富ですね。
*写真は実際に行ったメンテナンスのごく一部です。こちらは築29年7階建RC造